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2024年05月08日
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人間原理主義

2008年09月24日
人間は一番賢い。
人間は全ての生物の中で最も優れている。
他のいかなる生物は人間よりも劣っている。
人間は最も進化した生物である。
人間は言葉を話すが他の生物は言葉を話さない、だから人間は凄い。
結局人間が一番凄い。

等という人間本位の考え方が我々人間に根付いているように思われる。
そんなことあるはずがない。賢いから凄いのは人間本意の理屈であって、他の生物に適用するのは間違っている。頭がいいのが良いことだってのは人間だけかもしれない。他のあらゆる能力よりも知能は重視されるというのは誰が決めたのか。もちろん、人間だ。恐竜類は頭は哺乳類ほどは良くなかったかもしれないが人間よりもずっと長い間、地球の頂点に君臨し続けた。知能が最重要では無いことの最たる証拠だと思う。
人間が他の生物より優れていると人間が勝手に思い込んでいるのはなぜか。全ての生物を支配した気でいるからだ。巨大な都市を建設し他の生物を寄せ付けないから凄いのか。優れているのなら何故ヒト科はサピエンスしか残ってなくて他は滅んでしまったのか。人間は空も飛べなければ海中で生活も出来ない。それどころか地上でさえ一人じゃとてもじゃなけれども生きていけない。何が優れているというのだ。
人間が最も進化した生物だって言うのもおかしな話だ。人間は知能を発達させた代わりに体力が他の生物より少ない。力だってない。進化ではなく、単に知能を発達させて分化した一種のサルだ。そもそも、哺乳類>鳥類>爬虫類>両生類>魚類、なんていうのだって人間が勝手に決めたことではないか。両生類は魚類と爬虫類どっちつかずな感じがあるのでこの際考えないことにしたって、魚類は水中で、鳥類は空で、また爬虫類と哺乳類は主に陸上で、生活しているだけで、優劣なんて本来ならつけられないはずだ。魚類は脊椎動物の中で最初に出現したが、最初に出てきただけでそれからずっと進歩してないはずがない。一般的には哺乳類は活動的で爬虫類は動作が緩慢だが哺乳類は燃費が悪いし爬虫類は燃費が良いとも言える。どっちにしたってどちらが優れてるかは人間が決めることではない。どれかが完全に優れているなら劣っているほうは自然淘汰されるはずだ。
人間が最も進化したといっている割には環境問題だとかなんだとか問題を起こすのはいつも人間じゃないか。他の生物はそんな問題は起こさない。単に人間は哺乳類の端くれなのだ。
言葉をしゃべるのが人間だけだなんて、これまたいったい誰が決めた。例えば我々日本人の多くは例えば中国語を理解しないが、人間がしゃべっているから言葉だと認知するだけで、例えば中国語というものがこの世に存在しなかったとして、例えばベルーガが実際に存在する中国語をしゃべっていたとしても、我々人間はそれが言語だとは気づかないのではないだろうか。
とりあえず、人間至上主義は先ず地球史で最も繁栄した恐竜類を、その繁栄期間の長さで勝ってから、唱えるべきだ。そうでないと、知力>体力というのが単なる戯言に過ぎないからだ。とはいえ、恐竜の繁栄期間を100年とすると人類はまだ1週間。その上人類はすでに1種しか残ってない時点でもうだめだと思うのだが。
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Comment
(笑)
なんか、哲学チックですなw
No title
確かに人間はその他の生物に比べて優れている、なんてことはないと思います。人間が唯一他の動物に比べて優れているのは知能と、考えたことを伝える能力でしょう。ただ、人間はその力を使って他の生物や地球環境に大きな影響を与えている点から考えてみるに、ちょっと言葉は悪いかもしれませんが、今地球を好きなように扱っているのは人間であるといえます。そういう中で人間が地球を支配している、人間がもっとも優れているという考えが生まれるのは仕方のないことだと思います。そして、人間と他の生物を分ける最大の特徴は優れた知能と言語であるから、それらがすごいと思うのは仕方のないことです。
しかし、地球を支配しているのは自然と運だと思うので、人間が優れていると考えるのは傲慢で、そう思って活動を続けると、いつかしっぺ返しを食らうでしょう。(もう食らっているかしれませんが(笑))
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